2008年08月30日

さよなら夏休み



 昨日、さんざんお世話になった橋本建設さんが、道具や残り資材を持って引き上げていった。帰りに社長宅に挨拶に寄ったら、愛にあふれる笑顔でねぎらいの言葉を掛けられ、礼を言おうにも涙ぐんで言葉に詰まってしまった。

 床を隠していた養生を外して掃除をすると、ぴかぴかのフロアが現れて、空間がぐっと広がった気がする。
 こうやって部屋を見渡す日をずっと楽しみにしていたのだけれど、ひとつのことが終わる際にはどうしてもややセンチメンタルになってしまう。

 6月半ばに工事を依頼し、一週間後、作業に取り掛かった
 それからふた月余り。ジェットコースターに乗ってぶんぶん振り回されながら、必死にしがみついているような日々だった。けれど、身体が疲れることはあったにせよ、作業がつらいと思ったことは一度も無かった。

 むしろ毎日が楽しくてしかたがなかった。自分たちにできることを最大に活かし、自分たちの店を作り上げてゆく。師匠や社長に教わって、新しい技術や知識が日々積み重なってゆく。毎日新しい発見、出来上がってゆく喜びがあり、充実感に満ちている。電気屋水道屋左官屋ガス屋、様々な専門技能を持つ人たちが現場を訪れ、目を見張る技を見せてくれる。楽しくないはずがない。

 けれど、そんな日々もこれでひとしきり。ここからはぼくと相棒、自力での作業になる。
 世の子どもたちが夏休みを取っているあいだ、ぼくらはずっと作業をしていたことになる。考えると、ぼくらも楽しい夏休みを過ごしていたような気がする。毎日イベントてんこもりで、いろんな人に会って。店の経営のプランも気にはしているけれど、まずは目の前の作業に没頭して。

 ずっとこんな日々が続くといいのに、なんて考えたことがないではない。でも終わりがあるからこそ楽しいのだし。それに、ぼくらが続けている作業は、さらに楽しいことを始めるための「仕込み」なのだわ。もっともっと楽しいことが待っている。悲壮な構えで終焉を覚悟する必要なんてない。ぼくらが毎日を夏休みにすればいいんだ。

 それでも区切りは区切り。
 お世話になった方々、ありがとうございました。感謝は言葉に尽くせません。


 さあ、行こう、次へ。万感の想いを大切に胸に秘めて。




 ウチからヘンリー君が駆けつけて、掃除を手伝ってくれた。

Posted by カワムラ  at 21:12 │Comments(0)TrackBack(0)b-Cafeのつくり方

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