2008年08月17日
いのちのゆくえ
「プルミエール」を観てきた。
最近、4歳になったばかりのコドモが「死」に対して敏感になっている。
家族で見たビデオにちょっと怖いシーンがあったり、ぼくの伯父の葬儀に参列したり、本やテレビで見聞きしたことと、彼なりに時系列の見通しが立ってきて、自分が「大きくなってゆく」末には「老い」が待っているということがぼんやりわかってきたことが結びついて、漠然とではあるけれど、いつか来る自分の「死」を感じ取るようになってきたらしい。
ついこないだも、夕食中に手を止めて、
「ぼくが、ひいひいじいちゃんになったらしんじゃうの?」
「しぬときはちゅうしゃするの?」
「やかれてほねになるのはあついの?」
と堰を切ったように問いを繰り出しながら、ぽろぽろと涙をこぼし始めた。そんな彼が愛しくて。
今日家族で観に行った映画は、そんな彼へのひとつの答えのつもりだった。
世界各国のさまざまな境遇の女性たちの出産のドキュメンタリー。けして子ども向けではないし、外国語なうえ字幕も読めないし、時間も長いのだけれど、このタイミングで、彼に観ておいてもらいたかった。
死の意味、死によって生が輝くということ、そうしていのちが巡ってゆくのだということ。それらのことを彼が理解するにはまだずいぶん時間が必要なのだろうけど、まずは、授けられたいのちの重みをしっかりと感じてほしい。
生きるということを毎日噛みしめて、感謝と喜びと祈りの中で彼が生きてゆけるよう、ぼくは、ときどきしばしば揺さぶられながらもなんとか、そうやって生きてゆく手本を示せる父親でありたいと思う。
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